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三題噺 その1
- 2015.08.11 Tuesday
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- by 火災亭珍歌
本屋・化粧・天麩羅(三題噺) 出題・秋風亭てい朝
商売もいろいろございますが、江戸時代の「本屋」といいますと、いわゆる貸し本屋のことだったそうで、本を売っているところといいますと「絵草子屋」といったそうです。書籍類だけでなく「浮世絵」だとか「錦絵」とかいうものが置いてありましてね。書籍類の専門店ができたのは、ずっと後の時代のようです。ですから落語の品川心中に出てくる本屋の金蔵ってのは、もちろん本を売っているお店を経営しているわけではなく、問屋といいますか、いろんな本をたくさん持っている親方のところから借り出してきまして、板の上に本を積み重ねて、大きな風呂敷に包んで、それを背負って得意先のところを回って、貸し賃を稼いだんだそうです。
中には優秀な営業マンで、得意先が何百軒もあったり、大口のところがあったりで高所得の本屋もあったようですが、たいていは品川心中の金蔵のような半端な奴が多かったようでございまして、本屋が本業ではありますが、幇間兼便利屋みたいな連中が多かったようでございます。
こういう連中のとりまとめをしていました親方というのは、たくさんの本を持っているわけですし、手下の連中を大勢取り仕切るわけですから、それなりの財産とか人望とかも必要だったようです。
ある本屋の親方が、この人は根は大変に良い人なんですが、悪い奴に誘われて博打にこりまして大変な借金ができちゃった。借金の返済は、本を処分すれば何とかなりそうだったんですが、下職の本屋たちに迷惑がかかるといけないというので、なんと自分の、実の娘で12歳になる「お浜」という娘を売り飛ばしちゃった。いくらそういう時代とはいえ、ひどい話があったもんでございます。
この娘は大変に利発な娘で、器量も良く、ものすごく可愛い娘だったそうです。まったく江戸っ子の価値観なんてのは理解に苦しむもんでございましてね、義理を重んじるのもいい加減にしてもらいたいと思いますなぁ、自分の娘を売り飛ばすなんて、只今では考えられないことでありまして、明らかな憲法違反、人身売買は言うまでもなく重大な犯罪行為でございます。
洋の東西を問わず、人買い家業というものはあったようでございまして、いわゆるバイヤーとかブローカーがいましてね、人間を買ってきて、たとえば20両で買ってきたら、40両で売る。また、この買った人が別なところへ売るときは80両で売る。それを160両・・・「にいよんぱぁいちろくざんにい」・・・だから人身 倍・倍 というようなったってことをききましたが、
売られていく人は・・・「バイバイ」って言ったりなんかしまして・・・・
この娘、大変に器量も良く、頭も良かったので、いわゆる「上玉」というやつですね。どういうルートで行ったのかわかりませんが、20歳の時には大阪で「海老奴」という芸者になっておりました。この芸者「海老奴」と、ふとしたきっかけで深い仲になっておりましたのが、「利助」という男でございます。この男は、江戸では銭形の親分ほどでは有りませんが、結構知られた、目明し・岡っ引きの息子で、思うところあって流れの料理人になってまして、上方に修行の旅の途中でございます。「包丁一本、さらしに巻いて、旅に出るのも板場の修業」というやつでございまして・・・・
「ねぇ、利助さん。あんた、ホントにあたいに惚れてんのかい?」
「ああ、本当だとも。おらぁおめぇと一緒になれるんだったら、死んでもいいと思ってらぁ」
「そうかい?でも、きれいにお化粧した、おしろいつけて紅さして、きれいな着物の芸者の「海老奴」が好きなんだろ?・・・遊びなんだろ?売れっ子芸者の海老奴をものにしてみたいって思っただけなんだろ!?・・・あたいは本当は「お浜」って名前なんだよ。おしろい落とした素顔のお浜でも、面倒みてくれんのかい!!??」
「冗談言っちゃあいけねぇ、俺はなぁ、『一目合ったその日から、恋の花咲くこともある』ってちょっと古かったが、心底、この女と一緒になりてぇと思ったんだ。・・・・・それにしても、おめぇは、化粧を落とすと、ぜんぜん違う顔の女になっちまうのか?・・・ひょっとして・・・おめぇは・・・・・梅沢冨美男か・・・」
「そんなことはないけどさぁ、あたしが言いたいのはさぁ、生半可な気持ちで、安っぽいくどき文句で、あたしと一緒になりたいなんて言ってんじゃ嫌だってことなんだよ。あたしとホントに一緒になるとしたら、それこそ命がけだよ。一緒になるったってお前さんにあたしを身請けするお金なんてあるわけないし、・・・だったらさぁ・・・いっそのこと、一緒に・・・死んで・・死んでくれるかい?」
「あぁ、いいとも。おめぇと一緒なら死んでもいいや。・・・・・でもなぁ・・・『死んで花実が咲くものか』って言うじゃねぇか・・・・よし!・・・今の話で俺のかんがえもまとまった。・・・こうしよう、いっそのこと今すぐ、俺と逃げてくれるか?!」
「うれしいねぇ、実は、その言葉を待ってたんだよ。・・・で・・どこへ、どこへ行こうってのさ?」
「あぁ、おらぁな元々江戸の生まれだ。そろそろ帰って落ち着きてぇとは考えてたとこだ。やっぱり江戸がいいや。おめぇも江戸の生まれだったなぁ?」
「え!?江戸へ帰れんのかい?うれしいねぇ」
「あぁ、だがなぁ、駆け落ちで江戸までたどり着くってのは、至難の業ってやつだ。役人に顔が利いたおいらのおとっつぁんも、とっくに死んじまってるしなぁ・・・・・誰か、江戸で手引きをしてくれる大物でもいればなぁ・・・江戸へたどり着いちまえば、たどり着けさえすりゃぁ、一旗あげる仕事のあてもあるんだがなぁ」
大阪から江戸への旅といいますと、今ではわけはありませんが、その当時では、今の「脱北」に匹敵するような大変な旅ですね。ましてや駆け落ちですから、通行手形とかが入手できるはずもありませんから、箱根の関所を越えられません。交通手段が不便なだけではありませんで、今で言えば、偽造パスポートで海外へ高飛びしようというようなことですから、大変なことですな。
まぁ役人に袖の下でも使って、何とかするしかないのでしょうが、江戸に住んでる人から電報が来てて、「母危篤・すぐかえれ」とかね、そういう手紙ぐらいは持ってるという状況ぐらいはないと、どうにもなりません。
「そういうことならね、江戸でね、たいそう出世した人をよく知ってんだよ。『京屋伝蔵』〔きょうやでんぞう)というんだけと、本屋の親方だったおとっつぁんが、『先々はきっと大物になるって、見込みがあるって面倒見てた物書きでね、あの頃は食うや食わずだったんだけど、今は『山東京伝』(さんとうきょうでん)っていって、たいそうな売れっ子だって、あたしをひいきにしてくれる絵草子屋の若旦那がそう言ってたよ」
深川の質屋の生まれで、俗称は『京屋伝蔵』、『山東京伝』といえば、現在で言いますと超がつく人気流行作家というところでございまして、江戸戯作界における黄表紙・洒落本作家としては、その歴史に名を残す代表的な人物で、絵の方にも才能があり、あの南総里見八犬伝を著した、かの有名な曲亭馬琴は、この人の弟子だったという、大変な大物なのであります。
この人は大変に気風のいい、江戸っ子気質の人だったようで、知らせを受けますと
「そうか。世話んなった本屋の親方の娘の頼みとあっちゃあ、喜んで一肌脱ごうじゃねぇか。あの親方も三年前にあの世にいっちまったが、八年も前になるかなぁ・・・あんときゃ、下の連中や俺たちは助かったが、自分の可愛い娘を売り飛ばさなきゃならねぇなんざぁ、ひでぇ話もあるもんだと思ったが、あの頃のおれには何もしてやれなかった。よぅし、ひとつ恩返しといこうじゃねぇか」
てなわけでございまして、江戸へ招いてくれようという、金持ちで超有名人の支援者が現れたわけですからね、役人たちに袖の下を使う、まぁありとあらゆる救援活動をしてくれまして、江戸への逃避行も何とか上手く運びまして、いよいよ江戸に入りまして、まずは二人で山東京伝のところへ挨拶でございます。
「先生。利助でござんす。このたびは本当にありがとうござんした。何とお礼をもうしあげていいか・・・・」
「ああ、おめぇさんが利助さんかい。ま、ま、頭を上げとくれよ。あたしもね。このお浜ちゃんが売られてくって・・・売られちまうって・・・・そう・・聞いた時にはなぁ・・・情けねぇってぇかなぁ・・・目ぇかけてもらって世話になってる親方に何もしてやれなかったんだよ・・・・何もしてやれねぇ、ふがいねぇ気持ちでもってよぉ・・・・はがゆいってぇか、悲しかったんだ。涙が出たんだよぉ・・・・・あん時ぁ・・親方だって、親方だって皆の前じゃあ平気な顔してたが、一人で泣いてたの、おれぁ知ってる。・・・・みんな・・・みんな辛かったんだよ・・・・や、でもなぁ、もっと辛かったのはお浜ちゃんだよなぁ・・・かんべんしてくれ・・・かんべんしてくれ・・・・このとおりだ。このとおりだ・・・・・・・
まぁ、しばらくはゆっくりしてなぁ、後のことは何とかするから心配するんじゃねぇぞ」
「へぇ、ありがとう存じやす。実は、これからのことについちゃぁ、考えがあるんでござんす」
「そうか、あぁ利助さんは腕のいい板前だったよな。小料理屋でも始めるかい?」
「へぇ、あっしも包丁一本で生きてきた男でござんすから、これから先もこの稼業でお浜と所帯を持つつもりでおりやす。だけども店を出すまで世話になるわけにもいかねぇ、なにしろ俺たちゃあ、世間のおきてを破った、お尋ね者でござんすから、ひっそりと、夜店の辻売りでもやりてぇと」
「なるほど。屋台店でもなぁ、美味いものを出しゃぁ繁盛するに違いねぇぜ。・・・・で、どんな物を出すつもりなんだい?」
「へぇ、大阪には魚を油で揚げた食い物があるんでござんすが、江戸じゃぁ見たことがござんせん。これをちょいと工夫して、屋台で辻売りしてみてぇと、こう思いやす」
「ほう、そらぁ美味そうだな。まずは、おいらに食わしてくんな」
さっそく試食会の開催でございまして
「なるほどなぁ、海老やイカやキス、ハゼとかに粉をといたやつで衣をつけて油で揚げんのか???こんなのはじめてだい・・・うん・・・こりゃうめぇ。・・・このまったりとしたネタと衣と油とタレのコラボレーションが・・・・・何言ってんだかよくわからねぇが・・・・利助さん、お浜ちゃん、こりゃ売れるぜ!」
「ついちゃぁ、先生にお願いがあるんでござんす。この料理の名前をつけてもらいたいんで。あっしは字は書けねぇんで、行灯の字もお願いします」
「そうかい。あぁ、お安いご用だ。・・・・・うーん、お前さんたちは、急に現れてきたなぁ、・・・・天から降って来たみてぇだ。・・・・うん、天から「ぷらっ」とやってきやがった。天から「ぶらっ」とで、天ぷらってのはどうだ!?」
そりゃいいやってわけでございまして、この山東京伝が行灯に「天麩羅」という漢字三文字をあてて、すらすらと書いてくれまして・・・・これからわが国ではこの料理を天麩羅というようになったのでございます。江戸前天ぷら屋台由来の一席でございまして・・・・ってここまできいてね、今、お客様の目がね、ほとんど疑いの眼(まなこ)でございましてね、うなづいてる人もいらっしゃいましたけれども、本日は教養のあるお客様ばかりでございますから、ご不審の念はごもっともでございます。私自身もテンプラというのは、ポルトガル語でね、安土桃山時代にキリスト教の宣教師が長崎で作って食べたのが始まりだという説をそのまま信じておりましたし、家にある広辞苑にもポルトガル語だと出ております。しかしながら、それが絶対正しいとは限らないんでございます。この他にも諸説ありまして、ポルトガル語ではなくて、寺院は英語でテンプル、そこからきているとか、油という字を今の天麩羅ってあの漢字三文字を当てたのをてんぷらと読んじゃったのが語源だとか、いろいろあって、この山東京伝が名づけたという説は、あんまりあてにならないかもしれませんが、古い本に載っていて、昔から知られている話だそうでございます。
天麩羅の語源はいずれにいたしましても、「江戸前天ぷら屋台」はこれから大いにはやります。
とにかく、江戸の庶民は外食が好きで、江戸前の新鮮なネタが豊富だったこともありまして、寿司の屋台はすでにたくさんあったということですが、この安くて美味い、野菜もある、庶民の食べ物として天麩羅の屋台もその後急速に江戸市中のあちこちに増えまして、元祖・利助の屋台も繁盛し続けたということでございます。
『うまい・やすい・はやい。マクドナルドか吉野家か、花のお江戸のファーストフード。うまくてどうもスミマセン』っくらいのもんでございまして
「お前さんはたいしたもんだねぇ、本当にありがたいと思ってるよ。おかげであたしは幸せだよ。それにしても、いつ、海老に粉つける料理なんか思いついたんだい?」
「あぁ、実はな、おめぇのおかげなんだよ。おめぇは、海老奴って名前でお座敷に出てたじゃねぇか、その海老奴に『お前さんは、本当にあたしに惚れてんのかい、化粧したおしろいつけた海老奴をどうにかしようとしてるだけじゃぁないのかい?』なんてさ、俺に言ったことがあつたよなぁ」
「ごめんねぇ、かんべんしとくれよぉ、あん時はさぁ、お前さん気ぃ悪くしたかもしれないけれどもさぁ、お前さんの了見を確かめたかったんだよぉ」
「無理もねぇや。おめぇもさんざっぱら苦労したんだからなぁ・・・・あん時だ・・・俺もいろいろ考えてたんだ。海老におしろいだ。海老に粉だ。それでお浜とくりゃぁ、ぴーんとひらめいたってやつだい。江戸の浜に上がる海老だのアナゴだのに粉の衣つけて、油で揚げりゃぁ、と、あん時思いついた。でもなぁ、うまくいくかどうかはわからなかったから黙ってたが、江戸じゃあいいネタが手に入りやすいし、はなっから、この商売をやろうと思ってな、歯ぁくいしばって、二人で江戸に来たんじゃねぇか」
「そうだったのかい。それにしてもお前さんは頭がいいねぇ、岡っ引きだったおとっつぁんの血筋かねぇ?」
「ああ?おとっつぁんか。おいらはおとっつぁんにそっくりだ、いい跡継ぎだってよく言われたんだがなぁ、岡っ引きなんてのになるのがいやで、逆らって飛び出しちまった。墓参りして親不孝をわびてぇ心持だ」
「ううん、お前さんは、腕利きの目明しだったおとっつぁんの後を、立派に継いでるじゃあないか・・・・・だって、毎日毎日、新しい、ネタを『揚げる』のが、商売だもの」
商売もいろいろございますが、江戸時代の「本屋」といいますと、いわゆる貸し本屋のことだったそうで、本を売っているところといいますと「絵草子屋」といったそうです。書籍類だけでなく「浮世絵」だとか「錦絵」とかいうものが置いてありましてね。書籍類の専門店ができたのは、ずっと後の時代のようです。ですから落語の品川心中に出てくる本屋の金蔵ってのは、もちろん本を売っているお店を経営しているわけではなく、問屋といいますか、いろんな本をたくさん持っている親方のところから借り出してきまして、板の上に本を積み重ねて、大きな風呂敷に包んで、それを背負って得意先のところを回って、貸し賃を稼いだんだそうです。
中には優秀な営業マンで、得意先が何百軒もあったり、大口のところがあったりで高所得の本屋もあったようですが、たいていは品川心中の金蔵のような半端な奴が多かったようでございまして、本屋が本業ではありますが、幇間兼便利屋みたいな連中が多かったようでございます。
こういう連中のとりまとめをしていました親方というのは、たくさんの本を持っているわけですし、手下の連中を大勢取り仕切るわけですから、それなりの財産とか人望とかも必要だったようです。
ある本屋の親方が、この人は根は大変に良い人なんですが、悪い奴に誘われて博打にこりまして大変な借金ができちゃった。借金の返済は、本を処分すれば何とかなりそうだったんですが、下職の本屋たちに迷惑がかかるといけないというので、なんと自分の、実の娘で12歳になる「お浜」という娘を売り飛ばしちゃった。いくらそういう時代とはいえ、ひどい話があったもんでございます。
この娘は大変に利発な娘で、器量も良く、ものすごく可愛い娘だったそうです。まったく江戸っ子の価値観なんてのは理解に苦しむもんでございましてね、義理を重んじるのもいい加減にしてもらいたいと思いますなぁ、自分の娘を売り飛ばすなんて、只今では考えられないことでありまして、明らかな憲法違反、人身売買は言うまでもなく重大な犯罪行為でございます。
洋の東西を問わず、人買い家業というものはあったようでございまして、いわゆるバイヤーとかブローカーがいましてね、人間を買ってきて、たとえば20両で買ってきたら、40両で売る。また、この買った人が別なところへ売るときは80両で売る。それを160両・・・「にいよんぱぁいちろくざんにい」・・・だから人身 倍・倍 というようなったってことをききましたが、
売られていく人は・・・「バイバイ」って言ったりなんかしまして・・・・
この娘、大変に器量も良く、頭も良かったので、いわゆる「上玉」というやつですね。どういうルートで行ったのかわかりませんが、20歳の時には大阪で「海老奴」という芸者になっておりました。この芸者「海老奴」と、ふとしたきっかけで深い仲になっておりましたのが、「利助」という男でございます。この男は、江戸では銭形の親分ほどでは有りませんが、結構知られた、目明し・岡っ引きの息子で、思うところあって流れの料理人になってまして、上方に修行の旅の途中でございます。「包丁一本、さらしに巻いて、旅に出るのも板場の修業」というやつでございまして・・・・
「ねぇ、利助さん。あんた、ホントにあたいに惚れてんのかい?」
「ああ、本当だとも。おらぁおめぇと一緒になれるんだったら、死んでもいいと思ってらぁ」
「そうかい?でも、きれいにお化粧した、おしろいつけて紅さして、きれいな着物の芸者の「海老奴」が好きなんだろ?・・・遊びなんだろ?売れっ子芸者の海老奴をものにしてみたいって思っただけなんだろ!?・・・あたいは本当は「お浜」って名前なんだよ。おしろい落とした素顔のお浜でも、面倒みてくれんのかい!!??」
「冗談言っちゃあいけねぇ、俺はなぁ、『一目合ったその日から、恋の花咲くこともある』ってちょっと古かったが、心底、この女と一緒になりてぇと思ったんだ。・・・・・それにしても、おめぇは、化粧を落とすと、ぜんぜん違う顔の女になっちまうのか?・・・ひょっとして・・・おめぇは・・・・・梅沢冨美男か・・・」
「そんなことはないけどさぁ、あたしが言いたいのはさぁ、生半可な気持ちで、安っぽいくどき文句で、あたしと一緒になりたいなんて言ってんじゃ嫌だってことなんだよ。あたしとホントに一緒になるとしたら、それこそ命がけだよ。一緒になるったってお前さんにあたしを身請けするお金なんてあるわけないし、・・・だったらさぁ・・・いっそのこと、一緒に・・・死んで・・死んでくれるかい?」
「あぁ、いいとも。おめぇと一緒なら死んでもいいや。・・・・・でもなぁ・・・『死んで花実が咲くものか』って言うじゃねぇか・・・・よし!・・・今の話で俺のかんがえもまとまった。・・・こうしよう、いっそのこと今すぐ、俺と逃げてくれるか?!」
「うれしいねぇ、実は、その言葉を待ってたんだよ。・・・で・・どこへ、どこへ行こうってのさ?」
「あぁ、おらぁな元々江戸の生まれだ。そろそろ帰って落ち着きてぇとは考えてたとこだ。やっぱり江戸がいいや。おめぇも江戸の生まれだったなぁ?」
「え!?江戸へ帰れんのかい?うれしいねぇ」
「あぁ、だがなぁ、駆け落ちで江戸までたどり着くってのは、至難の業ってやつだ。役人に顔が利いたおいらのおとっつぁんも、とっくに死んじまってるしなぁ・・・・・誰か、江戸で手引きをしてくれる大物でもいればなぁ・・・江戸へたどり着いちまえば、たどり着けさえすりゃぁ、一旗あげる仕事のあてもあるんだがなぁ」
大阪から江戸への旅といいますと、今ではわけはありませんが、その当時では、今の「脱北」に匹敵するような大変な旅ですね。ましてや駆け落ちですから、通行手形とかが入手できるはずもありませんから、箱根の関所を越えられません。交通手段が不便なだけではありませんで、今で言えば、偽造パスポートで海外へ高飛びしようというようなことですから、大変なことですな。
まぁ役人に袖の下でも使って、何とかするしかないのでしょうが、江戸に住んでる人から電報が来てて、「母危篤・すぐかえれ」とかね、そういう手紙ぐらいは持ってるという状況ぐらいはないと、どうにもなりません。
「そういうことならね、江戸でね、たいそう出世した人をよく知ってんだよ。『京屋伝蔵』〔きょうやでんぞう)というんだけと、本屋の親方だったおとっつぁんが、『先々はきっと大物になるって、見込みがあるって面倒見てた物書きでね、あの頃は食うや食わずだったんだけど、今は『山東京伝』(さんとうきょうでん)っていって、たいそうな売れっ子だって、あたしをひいきにしてくれる絵草子屋の若旦那がそう言ってたよ」
深川の質屋の生まれで、俗称は『京屋伝蔵』、『山東京伝』といえば、現在で言いますと超がつく人気流行作家というところでございまして、江戸戯作界における黄表紙・洒落本作家としては、その歴史に名を残す代表的な人物で、絵の方にも才能があり、あの南総里見八犬伝を著した、かの有名な曲亭馬琴は、この人の弟子だったという、大変な大物なのであります。
この人は大変に気風のいい、江戸っ子気質の人だったようで、知らせを受けますと
「そうか。世話んなった本屋の親方の娘の頼みとあっちゃあ、喜んで一肌脱ごうじゃねぇか。あの親方も三年前にあの世にいっちまったが、八年も前になるかなぁ・・・あんときゃ、下の連中や俺たちは助かったが、自分の可愛い娘を売り飛ばさなきゃならねぇなんざぁ、ひでぇ話もあるもんだと思ったが、あの頃のおれには何もしてやれなかった。よぅし、ひとつ恩返しといこうじゃねぇか」
てなわけでございまして、江戸へ招いてくれようという、金持ちで超有名人の支援者が現れたわけですからね、役人たちに袖の下を使う、まぁありとあらゆる救援活動をしてくれまして、江戸への逃避行も何とか上手く運びまして、いよいよ江戸に入りまして、まずは二人で山東京伝のところへ挨拶でございます。
「先生。利助でござんす。このたびは本当にありがとうござんした。何とお礼をもうしあげていいか・・・・」
「ああ、おめぇさんが利助さんかい。ま、ま、頭を上げとくれよ。あたしもね。このお浜ちゃんが売られてくって・・・売られちまうって・・・・そう・・聞いた時にはなぁ・・・情けねぇってぇかなぁ・・・目ぇかけてもらって世話になってる親方に何もしてやれなかったんだよ・・・・何もしてやれねぇ、ふがいねぇ気持ちでもってよぉ・・・・はがゆいってぇか、悲しかったんだ。涙が出たんだよぉ・・・・・あん時ぁ・・親方だって、親方だって皆の前じゃあ平気な顔してたが、一人で泣いてたの、おれぁ知ってる。・・・・みんな・・・みんな辛かったんだよ・・・・や、でもなぁ、もっと辛かったのはお浜ちゃんだよなぁ・・・かんべんしてくれ・・・かんべんしてくれ・・・・このとおりだ。このとおりだ・・・・・・・
まぁ、しばらくはゆっくりしてなぁ、後のことは何とかするから心配するんじゃねぇぞ」
「へぇ、ありがとう存じやす。実は、これからのことについちゃぁ、考えがあるんでござんす」
「そうか、あぁ利助さんは腕のいい板前だったよな。小料理屋でも始めるかい?」
「へぇ、あっしも包丁一本で生きてきた男でござんすから、これから先もこの稼業でお浜と所帯を持つつもりでおりやす。だけども店を出すまで世話になるわけにもいかねぇ、なにしろ俺たちゃあ、世間のおきてを破った、お尋ね者でござんすから、ひっそりと、夜店の辻売りでもやりてぇと」
「なるほど。屋台店でもなぁ、美味いものを出しゃぁ繁盛するに違いねぇぜ。・・・・で、どんな物を出すつもりなんだい?」
「へぇ、大阪には魚を油で揚げた食い物があるんでござんすが、江戸じゃぁ見たことがござんせん。これをちょいと工夫して、屋台で辻売りしてみてぇと、こう思いやす」
「ほう、そらぁ美味そうだな。まずは、おいらに食わしてくんな」
さっそく試食会の開催でございまして
「なるほどなぁ、海老やイカやキス、ハゼとかに粉をといたやつで衣をつけて油で揚げんのか???こんなのはじめてだい・・・うん・・・こりゃうめぇ。・・・このまったりとしたネタと衣と油とタレのコラボレーションが・・・・・何言ってんだかよくわからねぇが・・・・利助さん、お浜ちゃん、こりゃ売れるぜ!」
「ついちゃぁ、先生にお願いがあるんでござんす。この料理の名前をつけてもらいたいんで。あっしは字は書けねぇんで、行灯の字もお願いします」
「そうかい。あぁ、お安いご用だ。・・・・・うーん、お前さんたちは、急に現れてきたなぁ、・・・・天から降って来たみてぇだ。・・・・うん、天から「ぷらっ」とやってきやがった。天から「ぶらっ」とで、天ぷらってのはどうだ!?」
そりゃいいやってわけでございまして、この山東京伝が行灯に「天麩羅」という漢字三文字をあてて、すらすらと書いてくれまして・・・・これからわが国ではこの料理を天麩羅というようになったのでございます。江戸前天ぷら屋台由来の一席でございまして・・・・ってここまできいてね、今、お客様の目がね、ほとんど疑いの眼(まなこ)でございましてね、うなづいてる人もいらっしゃいましたけれども、本日は教養のあるお客様ばかりでございますから、ご不審の念はごもっともでございます。私自身もテンプラというのは、ポルトガル語でね、安土桃山時代にキリスト教の宣教師が長崎で作って食べたのが始まりだという説をそのまま信じておりましたし、家にある広辞苑にもポルトガル語だと出ております。しかしながら、それが絶対正しいとは限らないんでございます。この他にも諸説ありまして、ポルトガル語ではなくて、寺院は英語でテンプル、そこからきているとか、油という字を今の天麩羅ってあの漢字三文字を当てたのをてんぷらと読んじゃったのが語源だとか、いろいろあって、この山東京伝が名づけたという説は、あんまりあてにならないかもしれませんが、古い本に載っていて、昔から知られている話だそうでございます。
天麩羅の語源はいずれにいたしましても、「江戸前天ぷら屋台」はこれから大いにはやります。
とにかく、江戸の庶民は外食が好きで、江戸前の新鮮なネタが豊富だったこともありまして、寿司の屋台はすでにたくさんあったということですが、この安くて美味い、野菜もある、庶民の食べ物として天麩羅の屋台もその後急速に江戸市中のあちこちに増えまして、元祖・利助の屋台も繁盛し続けたということでございます。
『うまい・やすい・はやい。マクドナルドか吉野家か、花のお江戸のファーストフード。うまくてどうもスミマセン』っくらいのもんでございまして
「お前さんはたいしたもんだねぇ、本当にありがたいと思ってるよ。おかげであたしは幸せだよ。それにしても、いつ、海老に粉つける料理なんか思いついたんだい?」
「あぁ、実はな、おめぇのおかげなんだよ。おめぇは、海老奴って名前でお座敷に出てたじゃねぇか、その海老奴に『お前さんは、本当にあたしに惚れてんのかい、化粧したおしろいつけた海老奴をどうにかしようとしてるだけじゃぁないのかい?』なんてさ、俺に言ったことがあつたよなぁ」
「ごめんねぇ、かんべんしとくれよぉ、あん時はさぁ、お前さん気ぃ悪くしたかもしれないけれどもさぁ、お前さんの了見を確かめたかったんだよぉ」
「無理もねぇや。おめぇもさんざっぱら苦労したんだからなぁ・・・・あん時だ・・・俺もいろいろ考えてたんだ。海老におしろいだ。海老に粉だ。それでお浜とくりゃぁ、ぴーんとひらめいたってやつだい。江戸の浜に上がる海老だのアナゴだのに粉の衣つけて、油で揚げりゃぁ、と、あん時思いついた。でもなぁ、うまくいくかどうかはわからなかったから黙ってたが、江戸じゃあいいネタが手に入りやすいし、はなっから、この商売をやろうと思ってな、歯ぁくいしばって、二人で江戸に来たんじゃねぇか」
「そうだったのかい。それにしてもお前さんは頭がいいねぇ、岡っ引きだったおとっつぁんの血筋かねぇ?」
「ああ?おとっつぁんか。おいらはおとっつぁんにそっくりだ、いい跡継ぎだってよく言われたんだがなぁ、岡っ引きなんてのになるのがいやで、逆らって飛び出しちまった。墓参りして親不孝をわびてぇ心持だ」
「ううん、お前さんは、腕利きの目明しだったおとっつぁんの後を、立派に継いでるじゃあないか・・・・・だって、毎日毎日、新しい、ネタを『揚げる』のが、商売だもの」
火災亭珍歌「昨年の演目」
- 2015.01.19 Monday
- -
- 18:59
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- -
- by 火災亭珍歌
みんながやっているので、私も自分のやった演目を数えてみました。
ネタ下ろし(※)は創作した2席だけ。さぼってました。来年はがんばります。
5・鯛(桂三枝作)
4・お見立て
4・カラオケ病院
4・たがや
4・池田の寿限無※
4・紀州
3・人情八百屋
3・消防牛ほめ
1・酒粕
1・勘定板
1・浮世床
1・金明竹
1・償い※
合計36 (※新ネタ)
ネタ下ろし(※)は創作した2席だけ。さぼってました。来年はがんばります。
5・鯛(桂三枝作)
4・お見立て
4・カラオケ病院
4・たがや
4・池田の寿限無※
4・紀州
3・人情八百屋
3・消防牛ほめ
1・酒粕
1・勘定板
1・浮世床
1・金明竹
1・償い※
合計36 (※新ネタ)
「宇都宮落語会・宇都宮落語研究会の掲示板」開設
- 2015.01.19 Monday
- -
- 18:55
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- -
- -
- by 火災亭珍歌
「宇都宮落語会・宇都宮落語研究会の掲示板」開設しました。落語会の情報を発信します。ご意見ご感想などしどし書き込んでくださいませ!http://
今年やった落語の演目
- 2013.12.25 Wednesday
- -
- 21:07
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- -
- by 火災亭珍歌
私も手帳のメモから、今年やった演目をひろってみました。
「消防寿限無」 12回
「蜘蛛駕籠」 7回
「金明竹」 4回
「権助魚」 2回
「大師の杵」 2回
「浮世床」 2回
「休館日」(三題噺) 2回
「カラオケ病院」 1回
「大工調べ」 1回
「お見立て」 1回
合計 34席(コンテスト含む)でした。
なんとネタ下ろしはたった1つ、三題噺のみという、怠惰な一年でした。やりたい演目、覚えたい噺は山のようにあります。来年はがんばります。
今年の大会用のネタは「消防寿限無」で行こうと、3月末の「あたらし寄席」で、久々にやって、そればかりやってた一年でした。まぁ、しまいに千葉で予選突破できたので、やはり私には特別のネタでした。
今年も皆様、お付き合いありがとうございました。来年はもっとがんばりますのでよろしくお願い申し上げ奉ります。
「消防寿限無」 12回
「蜘蛛駕籠」 7回
「金明竹」 4回
「権助魚」 2回
「大師の杵」 2回
「浮世床」 2回
「休館日」(三題噺) 2回
「カラオケ病院」 1回
「大工調べ」 1回
「お見立て」 1回
合計 34席(コンテスト含む)でした。
なんとネタ下ろしはたった1つ、三題噺のみという、怠惰な一年でした。やりたい演目、覚えたい噺は山のようにあります。来年はがんばります。
今年の大会用のネタは「消防寿限無」で行こうと、3月末の「あたらし寄席」で、久々にやって、そればかりやってた一年でした。まぁ、しまいに千葉で予選突破できたので、やはり私には特別のネタでした。
今年も皆様、お付き合いありがとうございました。来年はもっとがんばりますのでよろしくお願い申し上げ奉ります。
東京で「前座噺の会」というのがあります!
- 2013.12.17 Tuesday
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- 16:20
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- by 火災亭珍歌
とても楽しそうなので参加させていただきます。出る人が18人もいるので、順番に客席に回って、はねた後の新年大宴会が主たる目的と思われます
「国際落語大会in千葉」優勝の春木さんが、「つる」でトリ!
(「ツル」だけに「トリ」)準優勝の小夏さんの「寿限無」、三位のかね平さんは「強情灸」(前座噺ではないかもしれないが短いので可)、審査員特別賞の笑吉さんは得意の「やかん」、なんと受賞者全員、ファイナリスト10人のうち7人がそろっちゃいました!!!盛り上がること請け合いですっ
万障繰り合わせて、いくべしっ
日時: 2014年1月25日(土)
11時開場、11時半開演、16時半頃終演予定
場所: 東大島文化センター2階和室
(都営新宿線東大島駅、大島口から徒歩5分)
木戸銭無料
プログラム:
11:30開演
鹿鳴家さん歩 「道灌」
参遊亭小遊 「狸の札」
鹿鳴家安芸 「時そば」
狐々亭さえの助 「加賀の千代」
一め家傳右衛門 「廻り猫」
喜楽亭笑吉 「やかん」
仲入り (13:00〜13:10)
火災亭珍歌 「酒粕」
笹の家小夏 「寿限無」
久伊豆亭駄咲 「のっぺらぼう」
千壱夜舞歌 「悋気の独楽」
関大亭豆蔵 「饅頭怖い」
金河岸亭とも助 「から抜け」
仲入り (14:40〜14:50)
ぽんぽん亭遊月 「元犬」
鹿鳴家吉遊 「不精床」
二松亭風林火山 「肥えがめ」
酢葉月亭ばじる 「夢の島」
道楽亭かね平 「強情灸」
鹿鳴家春木 「つる」
「国際落語大会in千葉」優勝の春木さんが、「つる」でトリ!
(「ツル」だけに「トリ」)準優勝の小夏さんの「寿限無」、三位のかね平さんは「強情灸」(前座噺ではないかもしれないが短いので可)、審査員特別賞の笑吉さんは得意の「やかん」、なんと受賞者全員、ファイナリスト10人のうち7人がそろっちゃいました!!!盛り上がること請け合いですっ
万障繰り合わせて、いくべしっ
日時: 2014年1月25日(土)
11時開場、11時半開演、16時半頃終演予定
場所: 東大島文化センター2階和室
(都営新宿線東大島駅、大島口から徒歩5分)
木戸銭無料
プログラム:
11:30開演
鹿鳴家さん歩 「道灌」
参遊亭小遊 「狸の札」
鹿鳴家安芸 「時そば」
狐々亭さえの助 「加賀の千代」
一め家傳右衛門 「廻り猫」
喜楽亭笑吉 「やかん」
仲入り (13:00〜13:10)
火災亭珍歌 「酒粕」
笹の家小夏 「寿限無」
久伊豆亭駄咲 「のっぺらぼう」
千壱夜舞歌 「悋気の独楽」
関大亭豆蔵 「饅頭怖い」
金河岸亭とも助 「から抜け」
仲入り (14:40〜14:50)
ぽんぽん亭遊月 「元犬」
鹿鳴家吉遊 「不精床」
二松亭風林火山 「肥えがめ」
酢葉月亭ばじる 「夢の島」
道楽亭かね平 「強情灸」
鹿鳴家春木 「つる」
5回社会人落語日本ー決定戦 決勝の感想
- 2013.10.22 Tuesday
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- by 火災亭珍歌
やはり書いときます。
2013/10/20 11:00〜
第5回社会人落語日本ー決定戦 決勝(敬称略・出演順)
1 七瀬亭笑らく 「夢の皮算用」…市長賞
とても面白かったです。市長賞にふさわしい。笑らくさんのネタは私が聴いたのでは3つめですが、ダントツでこのネタが好きです。「真夜中のキッチン」でも才能を感じましたが、このネタは「落語が好きなんだなぁ」と感じられ、うれしくなりました。心よりお祝いを申し上げたいです。おめでとうございます。チキンラーメン大好きです。あやかりたいくびつりたい。
2 すまいる亭梅香 「強情灸」
上手いのですが、ずっと単調で一本調子というかもっとメリハリが欲しいと思いました。女性がやるこのネタを聴いたのはは二人目だが、マイミクちょろぎさんの方が数段面白いとは、帰りの新幹線でみんなも道灌してくれました。
3 天神亭志ん香 「骨つり」
同会場だったので、この人が通って私が落ちたのだと思ったら、審査員は私にとってはとても不運な人にあたってしまったのだと痛感させられた。ついてないなぁ、うまいとかへたとか、おもしろいというか、何言ってんだかわからないのです。私にとっては異次元の世界。ちょっとつらかったなぁ…
4 銀杏亭魚折 「スライダー課長」…優勝
この優勝は文句なし。こいつはすごい。ただ、吉本興業の社員でデキレースかと思われてしまうのはかわいそう。若くしてすでに有名アマ。プロになってほしいですね。
5 麹家りんりん 「鈴ヶ森」
たしかに美人。落語は、一之輔コピー。少し違和感あり。まぁ審査員の心を惑わす力はありますね。
6 海月家ぷかり 「熊の皮」…市長賞
ぷかりちゃんの熊の皮は、聴くたびに明らかに大きく進化している。私なんかだいたいは、ネタ下ろしの時が一番良かったような感じが多い。素晴らしかったです。優勝もあると思わせてくれました。終わった瞬間に、ゼツタイ何かはとったと確信できるデキでした。おめでとうございます。
あなたと初めて会ったのはねぶた祭りの夏の日でしたね。本当に良かった。心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。
7 田楽亭なす 「ぜんざい公社」…第3位
「この噺は、お役所仕事を風刺して笑いものにしているので、それを公務員がやるから面白い」と思うのですか? 洒落んならねぇと思ったのは私だけではなかったはず。着物の着こなしは天才バカボンのようで、野暮天のかたまりのような人でした。ネタそのものも新鮮味がなく、もう賞味期限切れの感じです。サゲは「甘い汁は…」の方が私は好き。
これが僅差で優勝を争った?社会人らしいですと?何それ?本業に関連性があると社会人落語として評価するというのなら、それでもわかりやすくていいですから、そういう基準で予選の審査をするように徹底させてくれれば違う展開も……
8 日向亭葵 「時うどん」
すばらしかった。私もこういう風にできるならやってみたいが、相当努力しても私にはできないと思う。とも助さんもそんな風に書いてました。私とは別な種目というかジャンルの選手と思うしかない。入賞するかもと思ってました。
私と何度も同じ予選会場になっていて、「何度もご一緒してますよね」と声をかけられた。高座名に見覚えはあったのですが、ネタははじめて聴いたような気がしました。人間的にもいい人っぽい。
9 二松亭風林火山 「たけのこ」…第2位
昨年の池田の大会で、このネタをこの台本どあり、まったく同じにやる予定でした。季節外れなのでいかがなものかと思ったけど。昨年はアクシデントがあり大失敗でしたが、ベストコンディションでやってもこんなに面白くならないんだろうなぁ
あなたはすごい。たいしたもんです。おめでとうございます。改めて祝杯あげましょうね。この演目に目を付けた私も、センスだけはあったのだと、日記には書いておこう。
10立花亭小道 「ピンクレシートの日」
いやぁ、小道さんの決勝進出は自分のことのようにうれしかったです。この人も落語が大好きなのが伝わってくる。しっかり稽古しているのが伝わってくる。とても、聴いてて心地良いです。自身の創作でとてもよくできていたが、これが志の輔師匠の「ハンドタオル」を知っている人には新鮮味が欠けたかなぁ、とは正直に言って思いました。「北限の池田ファイナリスト」のキャッチフレーズで全国行脚してほしいです。今後ともよろしくお付き合いお願い申し上げます。
☆三流亭楽々 (前年度優勝者)
とても面白かったです。昨年・一昨年・今年と見事な警察官三部作。
この人ほどおいしいところだけもってっちゃう人もいないです。
もともと実力者だってのはわかってました。お見事というほかないです。脱帽!!!!!
(以上 敬称略)
2013/10/20 11:00〜
第5回社会人落語日本ー決定戦 決勝(敬称略・出演順)
1 七瀬亭笑らく 「夢の皮算用」…市長賞
とても面白かったです。市長賞にふさわしい。笑らくさんのネタは私が聴いたのでは3つめですが、ダントツでこのネタが好きです。「真夜中のキッチン」でも才能を感じましたが、このネタは「落語が好きなんだなぁ」と感じられ、うれしくなりました。心よりお祝いを申し上げたいです。おめでとうございます。チキンラーメン大好きです。あやかりたいくびつりたい。
2 すまいる亭梅香 「強情灸」
上手いのですが、ずっと単調で一本調子というかもっとメリハリが欲しいと思いました。女性がやるこのネタを聴いたのはは二人目だが、マイミクちょろぎさんの方が数段面白いとは、帰りの新幹線でみんなも道灌してくれました。
3 天神亭志ん香 「骨つり」
同会場だったので、この人が通って私が落ちたのだと思ったら、審査員は私にとってはとても不運な人にあたってしまったのだと痛感させられた。ついてないなぁ、うまいとかへたとか、おもしろいというか、何言ってんだかわからないのです。私にとっては異次元の世界。ちょっとつらかったなぁ…
4 銀杏亭魚折 「スライダー課長」…優勝
この優勝は文句なし。こいつはすごい。ただ、吉本興業の社員でデキレースかと思われてしまうのはかわいそう。若くしてすでに有名アマ。プロになってほしいですね。
5 麹家りんりん 「鈴ヶ森」
たしかに美人。落語は、一之輔コピー。少し違和感あり。まぁ審査員の心を惑わす力はありますね。
6 海月家ぷかり 「熊の皮」…市長賞
ぷかりちゃんの熊の皮は、聴くたびに明らかに大きく進化している。私なんかだいたいは、ネタ下ろしの時が一番良かったような感じが多い。素晴らしかったです。優勝もあると思わせてくれました。終わった瞬間に、ゼツタイ何かはとったと確信できるデキでした。おめでとうございます。
あなたと初めて会ったのはねぶた祭りの夏の日でしたね。本当に良かった。心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。
7 田楽亭なす 「ぜんざい公社」…第3位
「この噺は、お役所仕事を風刺して笑いものにしているので、それを公務員がやるから面白い」と思うのですか? 洒落んならねぇと思ったのは私だけではなかったはず。着物の着こなしは天才バカボンのようで、野暮天のかたまりのような人でした。ネタそのものも新鮮味がなく、もう賞味期限切れの感じです。サゲは「甘い汁は…」の方が私は好き。
これが僅差で優勝を争った?社会人らしいですと?何それ?本業に関連性があると社会人落語として評価するというのなら、それでもわかりやすくていいですから、そういう基準で予選の審査をするように徹底させてくれれば違う展開も……
8 日向亭葵 「時うどん」
すばらしかった。私もこういう風にできるならやってみたいが、相当努力しても私にはできないと思う。とも助さんもそんな風に書いてました。私とは別な種目というかジャンルの選手と思うしかない。入賞するかもと思ってました。
私と何度も同じ予選会場になっていて、「何度もご一緒してますよね」と声をかけられた。高座名に見覚えはあったのですが、ネタははじめて聴いたような気がしました。人間的にもいい人っぽい。
9 二松亭風林火山 「たけのこ」…第2位
昨年の池田の大会で、このネタをこの台本どあり、まったく同じにやる予定でした。季節外れなのでいかがなものかと思ったけど。昨年はアクシデントがあり大失敗でしたが、ベストコンディションでやってもこんなに面白くならないんだろうなぁ
あなたはすごい。たいしたもんです。おめでとうございます。改めて祝杯あげましょうね。この演目に目を付けた私も、センスだけはあったのだと、日記には書いておこう。
10立花亭小道 「ピンクレシートの日」
いやぁ、小道さんの決勝進出は自分のことのようにうれしかったです。この人も落語が大好きなのが伝わってくる。しっかり稽古しているのが伝わってくる。とても、聴いてて心地良いです。自身の創作でとてもよくできていたが、これが志の輔師匠の「ハンドタオル」を知っている人には新鮮味が欠けたかなぁ、とは正直に言って思いました。「北限の池田ファイナリスト」のキャッチフレーズで全国行脚してほしいです。今後ともよろしくお付き合いお願い申し上げます。
☆三流亭楽々 (前年度優勝者)
とても面白かったです。昨年・一昨年・今年と見事な警察官三部作。
この人ほどおいしいところだけもってっちゃう人もいないです。
もともと実力者だってのはわかってました。お見事というほかないです。脱帽!!!!!
(以上 敬称略)
秋が来ても「あき」のこない落語会のお知らせです!
- 2013.09.27 Friday
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- 14:39
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- by 火災亭珍歌
◎第4回「みんなで落語を楽しむ会」
と き 10月11日(金)午後2時開演
ところ とちぎ福祉プラザ多目的ホール(宇都宮市若草1-10-6)
番組(予定)
一「権助魚」 火災亭珍歌
一「井戸の茶碗」 めずらし家芝楽
仲入り
奇 術 マリリン
一「芝 浜」 ぽんぽん亭遊月
※私の本業の協会主催の社会貢献事業としてスタートして、早くも第4回となりました。今回は、かね平さん、娘さんの結婚式のため欠席。
今年の日本橋亭でグランドチャンプの芝楽さん、優勝演目の「幾世餅」は第1回で林家たけ平さんがやってしまってますので、井戸の茶碗をリクエストしときました。
今年初出場は、マジックのマリリンさん、まだ私はステージを拝見していないのですが、うわさに聞いて宇都宮初登場。ド派手な芸を期待してます。
トリは、おまちかね遊月さん、「芝浜」をたっぷりやっていただきます。楽しみです
◎第5回社会人落語日本一決定戦予選
と き 10月19日(土)午前11時開演
ところ 池田駅前南会館
※私の演目は「消防寿限無」
◎第2回友の会寄席「社会人落語特選会」
と き 10月26日(土)午後3時開演
ところ 鹿沼市民文化センタープラネタリウム(鹿沼市坂田山2-170)
番組(予定)
一「やかん」 道落亭かね平
一「お見立て」 火災亭珍歌
仲入り
プラネタリウム投影
一「抜け雀」 鹿鳴家春木
※前回、ちゃん平さんをおよびして大成功でスタートしたプラネタリウムでの落語会です。本当に安心して聴ける良質の心地よい落語の人気者春木さんの登場です。
◎第71回「鹿沼市立図書館落語会」
と き 11月2日(土)午後2時開演
ところ 鹿沼市立図書館2階視聴覚室(鹿沼市睦町287-14)
番組(予定)
一「浮世床」 火災亭珍歌
一「粗忽長屋」 道落亭かね平
一「おすわどん」 二松亭風林火山
仲入り
一「香典返し」 迷亭酔笑
一「浪曲社長」 かみや紅
一「芝 浜」 ぽんぽん亭遊月
※遊月さんの「芝浜」、せっかくですのでアンコールして、鹿沼でもやっていただきます。初登場の風林火山さん、楽しみです。打ちあげも(が?)
と き 10月11日(金)午後2時開演
ところ とちぎ福祉プラザ多目的ホール(宇都宮市若草1-10-6)
番組(予定)
一「権助魚」 火災亭珍歌
一「井戸の茶碗」 めずらし家芝楽
仲入り
奇 術 マリリン
一「芝 浜」 ぽんぽん亭遊月
※私の本業の協会主催の社会貢献事業としてスタートして、早くも第4回となりました。今回は、かね平さん、娘さんの結婚式のため欠席。
今年の日本橋亭でグランドチャンプの芝楽さん、優勝演目の「幾世餅」は第1回で林家たけ平さんがやってしまってますので、井戸の茶碗をリクエストしときました。
今年初出場は、マジックのマリリンさん、まだ私はステージを拝見していないのですが、うわさに聞いて宇都宮初登場。ド派手な芸を期待してます。
トリは、おまちかね遊月さん、「芝浜」をたっぷりやっていただきます。楽しみです
◎第5回社会人落語日本一決定戦予選
と き 10月19日(土)午前11時開演
ところ 池田駅前南会館
※私の演目は「消防寿限無」
◎第2回友の会寄席「社会人落語特選会」
と き 10月26日(土)午後3時開演
ところ 鹿沼市民文化センタープラネタリウム(鹿沼市坂田山2-170)
番組(予定)
一「やかん」 道落亭かね平
一「お見立て」 火災亭珍歌
仲入り
プラネタリウム投影
一「抜け雀」 鹿鳴家春木
※前回、ちゃん平さんをおよびして大成功でスタートしたプラネタリウムでの落語会です。本当に安心して聴ける良質の心地よい落語の人気者春木さんの登場です。
◎第71回「鹿沼市立図書館落語会」
と き 11月2日(土)午後2時開演
ところ 鹿沼市立図書館2階視聴覚室(鹿沼市睦町287-14)
番組(予定)
一「浮世床」 火災亭珍歌
一「粗忽長屋」 道落亭かね平
一「おすわどん」 二松亭風林火山
仲入り
一「香典返し」 迷亭酔笑
一「浪曲社長」 かみや紅
一「芝 浜」 ぽんぽん亭遊月
※遊月さんの「芝浜」、せっかくですのでアンコールして、鹿沼でもやっていただきます。初登場の風林火山さん、楽しみです。打ちあげも(が?)
第5回「社会人落語日本一決定戦」予選の組み合わせがでました!
- 2013.09.08 Sunday
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- 16:59
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- by 火災亭珍歌
第5回「社会人落語日本一決定戦」
http://www.kamigatadairakugosai.com/
私は、昨年と同じ会場(池田駅前南会館)で、昨年の悪夢がよみがえりました。眼鏡屋さんも外科医院も場所を思い出しました
同会場出場者で、本人を見た記憶ある人は、出演順(敬称略)で
○味付亭紺染(大阪) ◎千里家圓九(大阪) ◎やまのきのこ(広島)
○葡萄亭わいん(広島) ◎長楽亭凡太(長崎) ○満福亭ゆ乃月(兵庫)
◎ぽんぽん亭遊月(東京) ◎東家三ん生(岡山) ○中家すゞめ(福島)
○久伊豆亭駄咲(埼玉) ○天満家豊蝶(大阪)
何でこんなにいるんだろう◎は過去この大会のファイナリスト。なんとここだけ五人もいます。うれしくて笑うしかないです
もっと大笑いするしかないのは、「落語みゅーじあむ」の出場者で「今野家もう世」(こんのやもうぜ)という人。この方とは、先月20日に宇都宮で共演させていただき、(私が開口一番をつとめさせていただきました)打ち上げもご一緒させていただき、「噺家 今野家もう世」となっている名刺も頂戴しました。
ベッタベタの東北弁で落語をやる人で、八五郎が出世をしない妾馬の改作(サゲは志の輔師匠のCDで出てるものと同じ)をやって爆笑をとっていました。今年亡くなったようですが、この方の師匠の「今野家東」(こんのやあずま)という方もプロの落語家をなのり、営業活動をしていた人で、私の地元の当時社会党の代議士の後援会のイベントに自称プロの落語家としてきていました。
8.20の打ち上げの席で、私が、「昨年の大阪池田の社会人落語日本一決定戦では、長崎弁の落語と広島弁の落語が決勝に残ったんです。沖縄でやったらぜんぜんつうじなかったそうですが、大阪ではウケると思いますよ。」とお世辞で言ったら、こうおっしゃいました。
「私は、落語と認めていただけない場合もあるし、商業ひとり演劇(記憶は定かではないがそんな表現)とでもいうべきものですので、そういう大会には出ません!」
賞金50万円とどん兵衛1年分に目がくらんだのでしょう。まだ応募期間中だったのです。と思って、今確認したら、応募期間はすぎていた!!!なんと、私に言ったのは大ウソで、その時には応募してあったのではありませんか!!!
東方落語
http://tohorakugo.web.fc2.com/index.html
私は、昨年と同じ会場(池田駅前南会館)で、昨年の悪夢がよみがえりました。眼鏡屋さんも外科医院も場所を思い出しました
同会場出場者で、本人を見た記憶ある人は、出演順(敬称略)で
○味付亭紺染(大阪) ◎千里家圓九(大阪) ◎やまのきのこ(広島)
○葡萄亭わいん(広島) ◎長楽亭凡太(長崎) ○満福亭ゆ乃月(兵庫)
◎ぽんぽん亭遊月(東京) ◎東家三ん生(岡山) ○中家すゞめ(福島)
○久伊豆亭駄咲(埼玉) ○天満家豊蝶(大阪)
何でこんなにいるんだろう◎は過去この大会のファイナリスト。なんとここだけ五人もいます。うれしくて笑うしかないです
もっと大笑いするしかないのは、「落語みゅーじあむ」の出場者で「今野家もう世」(こんのやもうぜ)という人。この方とは、先月20日に宇都宮で共演させていただき、(私が開口一番をつとめさせていただきました)打ち上げもご一緒させていただき、「噺家 今野家もう世」となっている名刺も頂戴しました。
ベッタベタの東北弁で落語をやる人で、八五郎が出世をしない妾馬の改作(サゲは志の輔師匠のCDで出てるものと同じ)をやって爆笑をとっていました。今年亡くなったようですが、この方の師匠の「今野家東」(こんのやあずま)という方もプロの落語家をなのり、営業活動をしていた人で、私の地元の当時社会党の代議士の後援会のイベントに自称プロの落語家としてきていました。
8.20の打ち上げの席で、私が、「昨年の大阪池田の社会人落語日本一決定戦では、長崎弁の落語と広島弁の落語が決勝に残ったんです。沖縄でやったらぜんぜんつうじなかったそうですが、大阪ではウケると思いますよ。」とお世辞で言ったら、こうおっしゃいました。
「私は、落語と認めていただけない場合もあるし、商業ひとり演劇(記憶は定かではないがそんな表現)とでもいうべきものですので、そういう大会には出ません!」
賞金50万円とどん兵衛1年分に目がくらんだのでしょう。まだ応募期間中だったのです。と思って、今確認したら、応募期間はすぎていた!!!なんと、私に言ったのは大ウソで、その時には応募してあったのではありませんか!!!
東方落語
http://
◎第40回全日本社会人落語選手権、出ます!
- 2013.08.26 Monday
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- 08:56
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- -
- -
- by 火災亭珍歌
◎第40回全日本社会人落語選手権 〜チャンピオン大会〜
【日時】平成25年9月23日(月・祝) 12時開演
【場所】お江戸日本橋亭
銀座線三越前駅(出口A10) JR新日本橋駅 JR神田駅
【木戸銭】1,000円(特別料金)
【番組予定】
「消防寿限無」 火災亭珍歌
「妻の旅行」(作・桂三枝) 河内家るぱん
「幾代餅」 めずらし家芝楽
「遺言」(作・小佐田定雄) 立の家猿之助
「馬の田楽」 橘ノ百圓
★特別出演★ 三遊亭圓丈師匠
「代脈」 南遊亭栄歌
「落語活用法」 酒之家つけ馬
「振り込め!!」(作・桂三風) 竜宮亭無眠
「応挙の幽霊」 柳花楼扇生
「青菜」 千里家圓九
★特別出演★ 三遊亭圓龍師匠
お茶子 千鳥亭薫風
お囃子 福岡民江社中
(敬称略)
すでにマイミクさんがアップされているのでご存知の方も多いかと思いますが、(無眠さんの日記からコピーさせていただきました)私も栄えあるチャンピオン大会(40回なので特別企画) に出場させていただきます。
私の演目「消防寿限無」は私が24歳の消防士(鹿沼消防署予防課指導係勤務)だった頃、「火災予防落語」なるものをやりたいと考えていた時、圓丈師匠の「新寿限無」にであい、『これだ!』と思い、生まれたネタでした。当時、読売新聞の宇都宮支局に長井好弘さんhttp://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B9%B0%E6%B9%A5%B9%B0
がいて、読売新聞の栃木版で紹介していただき、それがきっかけでテレビ番組の「街の話題」コーナーで軒並み紹介され、NHK関東ネットワークという番組では渋谷の放送センターで生放送、何を話したかはまったく覚えてませんがフジテレビのガンで亡くなった逸見正孝アナウンサーとは電話で生出演、一言会話をさせていただきました。TBSの山本文郎アナは『珍歌さん、がんばってください』とのお言葉をいただいたのは記憶にあります。
消防職員をやめて以来やっていなかった私の出世作(笑)「消防寿限無」を今年は池田でやってみようと思い、「あたらし寄席」でもやりましたが、J.A.R.A.(ジャパン アマチュア 落語 アソシエーション)でもノミネートしましたら、なんとその圓丈師匠の前でやるようなことになってしまいました。今からドキドキしています。
今年は木戸銭1,000円です。手元に招待券がありますので、ご希望の方は先着順にお送りします。
このすごいメンバーの中に入れただけで、私のアマチュア落語家人生の頂点か?と思われます。
開口一番は本当に望むところ 後半だったら緊張して死ぬかもしれません。つくづく幸せだと思います。
お時間のある方、ぜひお越し下さい! がんばります!!!
【日時】平成25年9月23日(月・祝) 12時開演
【場所】お江戸日本橋亭
銀座線三越前駅(出口A10) JR新日本橋駅 JR神田駅
【木戸銭】1,000円(特別料金)
【番組予定】
「消防寿限無」 火災亭珍歌
「妻の旅行」(作・桂三枝) 河内家るぱん
「幾代餅」 めずらし家芝楽
「遺言」(作・小佐田定雄) 立の家猿之助
「馬の田楽」 橘ノ百圓
★特別出演★ 三遊亭圓丈師匠
「代脈」 南遊亭栄歌
「落語活用法」 酒之家つけ馬
「振り込め!!」(作・桂三風) 竜宮亭無眠
「応挙の幽霊」 柳花楼扇生
「青菜」 千里家圓九
★特別出演★ 三遊亭圓龍師匠
お茶子 千鳥亭薫風
お囃子 福岡民江社中
(敬称略)
すでにマイミクさんがアップされているのでご存知の方も多いかと思いますが、(無眠さんの日記からコピーさせていただきました)私も栄えあるチャンピオン大会(40回なので特別企画) に出場させていただきます。
私の演目「消防寿限無」は私が24歳の消防士(鹿沼消防署予防課指導係勤務)だった頃、「火災予防落語」なるものをやりたいと考えていた時、圓丈師匠の「新寿限無」にであい、『これだ!』と思い、生まれたネタでした。当時、読売新聞の宇都宮支局に長井好弘さんhttp://
がいて、読売新聞の栃木版で紹介していただき、それがきっかけでテレビ番組の「街の話題」コーナーで軒並み紹介され、NHK関東ネットワークという番組では渋谷の放送センターで生放送、何を話したかはまったく覚えてませんがフジテレビのガンで亡くなった逸見正孝アナウンサーとは電話で生出演、一言会話をさせていただきました。TBSの山本文郎アナは『珍歌さん、がんばってください』とのお言葉をいただいたのは記憶にあります。
消防職員をやめて以来やっていなかった私の出世作(笑)「消防寿限無」を今年は池田でやってみようと思い、「あたらし寄席」でもやりましたが、J.A.R.A.(ジャパン アマチュア 落語 アソシエーション)でもノミネートしましたら、なんとその圓丈師匠の前でやるようなことになってしまいました。今からドキドキしています。
今年は木戸銭1,000円です。手元に招待券がありますので、ご希望の方は先着順にお送りします。
このすごいメンバーの中に入れただけで、私のアマチュア落語家人生の頂点か?と思われます。
開口一番は本当に望むところ 後半だったら緊張して死ぬかもしれません。つくづく幸せだと思います。
お時間のある方、ぜひお越し下さい! がんばります!!!
第12回「らくごのくに寄席」で福島デビュー
- 2013.04.08 Monday
- -
- 18:58
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- -
- by 火災亭珍歌
今年も盛り上がりました「あたらし寄席」の翌週は、福島へ行ってきました。酒飲亭いさんさんがやっている会にゲスト出演。打ち上げも楽しかったです。車で帰るので今度はちゃんとホテルで寝ました
第12回「らくごのくに寄席」
◆と き 平成25年4月6日(土)午後6時30分開演
◆ところ アオウゼ和室(MAXふくしま4階)
●なんとなんと、木戸銭1,000円
<番 組>
一「マウスシステム」酒飲亭いさん
一「蜘蛛駕籠」 火災亭珍歌
一「転 宅」 中家すゞめ
一「消防寿限無」 火災亭珍歌
一「子は鎹」 健康亭永生
※池田で知り合って青森で共演したいさんさんと、池田の決勝戦客席最前列で一緒に観客だった中家すゞめちゃんと再会かないうれしかったです。
主任は大学落語研究会の先輩丹野さん。私が入学した年に卒業した先輩で、めでたくこの三月公務員を定年退職。今年からOB会には必ず出ていただけそうです。
いさんさんの演目は自らの創作。池田に向けたネタになりそう。私も今年は消防寿限無で行ってみようか!!!
第12回「らくごのくに寄席」
◆と き 平成25年4月6日(土)午後6時30分開演
◆ところ アオウゼ和室(MAXふくしま4階)
●なんとなんと、木戸銭1,000円
<番 組>
一「マウスシステム」酒飲亭いさん
一「蜘蛛駕籠」 火災亭珍歌
一「転 宅」 中家すゞめ
一「消防寿限無」 火災亭珍歌
一「子は鎹」 健康亭永生
※池田で知り合って青森で共演したいさんさんと、池田の決勝戦客席最前列で一緒に観客だった中家すゞめちゃんと再会かないうれしかったです。
主任は大学落語研究会の先輩丹野さん。私が入学した年に卒業した先輩で、めでたくこの三月公務員を定年退職。今年からOB会には必ず出ていただけそうです。
いさんさんの演目は自らの創作。池田に向けたネタになりそう。私も今年は消防寿限無で行ってみようか!!!
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